2021年12月29日水曜日

あにれくのあぶく:ヤマト 2021年12月29日

 2021年もあと少しになって来ました。


最近は自分の持っているDVDなど紹介してましたが

年末ですし、少し話題を変えて。


このあぶくと言う投稿をしているサイトこれはあにれくと言うグループのサイトになります。

サイトの紹介ページもありますが折角ですのでここでも少し話してみようかなと思います。


とは言え自分が代表と言う訳ではありませんし、あぶくの記事は個人の裁量でやっていますのであくまで自分の記事としてですが。


元々は別の団体の一部で絵コンテ講座やパース講座などやっていたグループが色々経過して別の団体として活動始めました。

もうかれこれ10年以上活動してます、、自分も初期から参加しているメンバーの1人ではあります。

色々な方々の協力もあり、またメンバーもボランティアなので可能な中ではありますが皆で補い合い続けてきていました。

この一、二年はコロナ禍と言う事もあってセミナー活動も控えていましたが、来年はコロナが収まってまた活動も再開出来たらと思っています。


自分はアニメ業界で働いていて何度も躓いたり迷いを持ちつつ模索を続けてきました。

今行っている仕事も常に自分に問いかけつつ行っております。

みんなが同じ感覚を持っている訳では無いですが、もし皆様の中にある迷いがこの活動によって解消出来れば幸いです。

また興味のある方がいればそれこそ一緒に活動して貰えたらありがたいと思います。



来年には色々活動出来れば幸いです


皆様今年一年ありがとうございました。

また来年も何卒よろしくお願いします。

とは言えまだ自分は仕事ありますが……



ヤマトナオミチ


2021年12月21日火曜日

【再掲載】 神志那弘志の実践パース講座~初級編~ (WebVer.)

 2015621日に開催された『第2 神志那弘志の実践パース講座』の際、事前に受講者に予習を促す意味で掲載した『神志那弘志の実践パース講座 ~初級編~』を再掲載いたします。


これからアニメーターを目指したい、本格的に絵を描く練習をしたい、という方は是非一読してみてください。




パースは「知識」です。

知っていればどんな物でも正確に描けるようになりますし、知らないといつまで経っても漠然とした絵しか描けません。


英語で「perspective(パースペクティブ)」と言われるパースは「線遠近法」「透視図法」とも言い、遠近感を表現する絵の技法のひとつです。




周りの黒枠はフレームだと思ってください。


1の、中央に引かれた横線は「アイ・レベル=E.LEye Level)」です。

これはカメラの高さを示すものであり、地面に垂直にカメラが立っていた場合の水平線(地平線)のラインでもあります。


中央の点「消失点=V.PVanishing Point)」から斜め下に伸びている2本の線を道だと思って見てください。

道が消失点(V.P)に向かって収束しています。


このように、遠くにいくほど対象物を小さく(狭く)描くことで、遠近感を表現するのが「パース」です。





図2は二つの直方体が置かれている状態です。


パースは厳密に言えば、全て「三点透視」で描かれるべきですが、カメラの画角や対象物のサイズ、対象物との距離などにより「二点透視」で描く場合も多いです。

特に、アニメーションの現場では「二点透視」で描かれる場合が多いと思います。


左の直方体Aは「二点透視」で描かれています。

直方体Aの左側の面はV.P1へ、右側の面はV.P2に向かって収束していきます。

右の直方体Bは「一点透視」で描かれています。

右側の面がカメラに正対しており、その消失点がカメラの真横に位置することになるため、上下の線を平行に描いてもおかしくない、という解釈です。

左の面はカメラの向きと平行に伸びていくため、「フレーム中央の消失点(V.P)=カメラの消失点」に向かって収束いくことになります。


ただし、「一点透視の絵」は対象がカメラと正対しているという、特殊なケースだと思ってください。

基本はあくまでも「二点透視」または「三点透視」です。


また、カメラの高さであるE.Lはその画を構成する高さの基準となります。

直方体ABが地面に置かれていた場合、E.L部分が同じ高さですので、直方体Aに比べてBはかなり大きいことが見た目で分かります。




図3が「三点透視」です。


左右の面がそれぞれ水平に、E.L上のV.P1V.P2へ収束していますが、さらに上方のV.P3に向かっても収束しています。


高層ビルなどを見上げた時の事を想像してみてください。

実際には、上方の小さなフレームのような画になるケースが多いです。

広角のレンズで捉えるとこのような画もあり得ます。

ただ、三つの消失点(V.P)が全てフレームに収まることは、そうそうないと思いますが。




「三点透視」の絵を見て分かるように、必ずしも消失点(V.P)がE.L上にあるとは限りません。


4のように、E.L上に消失点(V.P)を持たない立体もあり得ます。


「消失点はアイ・レベル(水平線)上に存在する」というのは、初心者が陥りやすい思い込みです。

画面内に存在する物それぞれに、無数の消失点(V.P)があるということです。




『実践パース講座 ~初級編~』は以上です。



これは基礎中の基礎であり、実際の『実践パース講座』ではこのことを理解した上で、さらに踏み込んだ内容で講義が行われました。

「あにれく」の講座は、主に現場で即役立つ実践的な内容のものです。


最後に行われたのは、コロナ禍直前の20191215日に開催された『宇田明彦の作画入門講座(原画の作法編)』となります。



あにれくでは今後、情勢が安定し次第、講座を再開しようと考えています。

現在はそのタイミングと内容を、慎重に探っている状態です。


スキルアップを目指したい方、アニメーションの制作に興味がある方は是非、期待してお待ちください。

2021年12月12日日曜日

『絵コンテを切る!!』第14回

ども、博多です。

「ホウレンソウ」についての話です。


社会人として仕事に就くと、常識となる「ホウレンソウ」ですが、よもや知らないなんて人はいないですよね?
いないですよね!(強調)

学生さんや就職されたことのない方もいらっしゃるかも知れませんので、補足しておきますと、

ホウ レン ソウ
ホウ ⋯ 報告
レン ⋯ 連絡
ソウ ⋯ 相談

の略語です。
業務する上で何か問題が発生した時に、素早く「報告」し、関係各位に「連絡」し、上司などに「相談」し、対処にあたるという、仕事を行う上での【基本中の基本】です。


これと絵コンテを切る事がどう関係するかというと、
・設定が足りてない
・コンテ打ちの際、確認するのを忘れた
・想定尺、想定カット数を大幅に超えそう

・スケジュール内に終わりそうにない


など、こちらの判断だけで解決しそうにない問題が起きることがあるからです。



まずひとつ目。

コンテ打ち後に設定を送ってもらう場合、制作さんがコンテ打ち中に出て来た必要な設定を聞き漏らしていたり、シナリオに明記されていないけど必要なものがあったりした時に起こります。

設定や参考などがないまま、フワッと描くとほぼ100%違います。(笑)

設定がない場合でも、監督とイメージを共有するために参考画像くらいはもらっておきましょう。


ニつ目。

これは確実に自分のミスなので、まずはちゃんと謝りましょう。

イメージの共有はコンテを切る上で最重要項目なので、どう描いて良いか分からない時は迷わず監督に確認しましょう。


三つ目。

慣れてくると作業前から薄々分かるようになりますが、シナリオを読んだ時には行けそうだと思っても、作業を進めていくうちに「どう考えても◯カットに収まる気がしない」とか、「セリフ多すぎて定尺に入れると早口喋りっぱなしになるんですけど!」となることがあります。

事前に連絡しておいて、監督に切りどころを決めてもらうか、大幅オーバーしたものを上げることを通告した方が良いでしょう。

監督もチェックに掛かる時間を予め想定しているはずなので、心構えができるはずです。


四つ目。

絵コンテのみ切っている場合は自分の管理ミスでしかありませんが、並行して演出処理などを行っている場合には突発的にイベントが発生(ゲームっぽい言い方だな)し数日作業が止まったりすることもあります。

余裕を持って作業していたとしても巻き返せないと感じたら、その時点で(ココ重要)制作に申告しましょう。

その際、少し余裕を持たせてアップ日を延ばしてもらいます。

これには二つ理由があります。

まずは「同じ状況がまた発生する可能性を考慮する」。

アップ日を延ばしてもらうということは、上がったコンテをもらう側、つまり制作のスケジュールもそれに合わせて修正されるということです。

以前も書きましたが、コンテが上がってから様々な部署のスケジュールが「一気に」動き出します。

なので、何度もアップ日を延ばしてもらうということは、それ以降の部署に同じだけ「リスケを強いる」ということですので、それだけは何としても避けましょう。

もう一つの理由としては、延ばしたアップ日より前に上げると「がんばって上げてくれた感が付与される」。

これは単なる心象であるし、制作さんもそれほど感じないと思いますが。一度延ばしちゃってるし。

コンテの遅れはそのまま、全体のスケジュールの遅れであることをしっかりと理解しておいてください。



余談……というかグチ。

コンテに限らず、予定アップ日スレスレまで作業が遅れている事を伏せている人をよく見かけますが正直、「意味が分かりません」。

伏せたところで状況は悪化一択ですし、心象もめちゃくちゃ悪いです。

「次から使うのやめよう」と制作さんに思われるし、他のスタッフからも「アイツのせいで……」と陰口叩かれまくりです。

「他人からどう思われようと知ったこっちゃねーよ!」的な図太さのない人は、悪い事は言いません、スケジュール落ちそうだなと思ったら、思った瞬間にすぐに報告してください。

制作ラインの中に数人いるだけでスケジュール崩壊しますんで、マジで。


……0点のテストを机に隠してる小学生じゃないんだから。


閑話休題。
てことで、「ホウレンソウ」は【基本中の基本】。
何かあったら、すぐに報告連絡相談しましょう。


では、また。


博多

リスケ ⋯ リスケジュールの略。スケジュール切り直し。