2014年6月8日日曜日

第4回 奥田誠治の絵コンテ講座 アフターレポート


「奥田誠治の絵コンテ講座」がAniLec主催により平成26年6月1日(日)に行われました。

前回から実に4年2ヶ月ぶりの開催となりました。
天候は、快晴で申し分なし。

ただし気温が30度を越え、6月初日としてはかなり暑い真夏日となりました。

会場となった、東京工芸大学中野キャンパス2号館はこの春に新築されたばかりで、まだ真新しい塗装の匂いが残っていました。

白を基調としたモダンなデザインの建物で、中央の吹き抜けは地階でも地上階と錯覚するほど大きく開かれていて、中庭のような空間となっています。

吹き抜けのおかげか、強烈な日差しの中でも構内には心地よい風が常に流れていて、「うだるような暑さ」を感じることはありませんでした。

受付開始時間の13時を待たずに、受講者が来場し始め、定員144名の教室はみるみる席が埋まっていきました。

事前申し込みが間に合わず、飛び込み参加された学生さんが多数いらっしゃったこともあり、最終的には113名(業界人44名、一般30名、学 生39名)と過去最多の受講者数となりました。

開講前には、神志那弘志氏から絵コンテ講座を開く意義についての説明があり、アニメ制作における絵コンテの重要性が改めて語られました。

とかく絵の達者なコンテが持てはやされがちですが、「絵が描けなくても、絵コンテは描ける」。

続いて、講師である奥田誠治氏が登壇し、絵コンテ講座が始まりました。

まずは、絵コンテを描くための心構えについて。

大前提として、コンテを描くということを好きになってほしい、とのこと。

コンテを描くことは誰にでも出来ると言い切る奥田氏は、曰く「描いてしまえば、勝ちです」。

描き出すまでの下準備やコンテ用紙の説明、アイデアに詰まった時の対処法など、時に笑いを交えながら講義が進められていきました。

その後、オーソドックスなファンタジー作品(架空のもの)の絵コンテをサンプルとして、具体的な用語やカメラワークの説明、場面や状況にあった適切なカメラアングルの選択など、実践的な内容に話が進んでいくと受講者は熱心にメモを取りながら聞き入っていました。

「上手(かみて)下手(しもて)」問題、イマジナリーラインの重要性、カットあたりの秒数、アニメ作品ならではの見せ方など、現役で絵コンテを描いている人間でも気になる内容にまで話は及びました。

奥田氏は「【眼高手低】にならないように」と釘を刺した上で、「描く前に悩まない。まずは描く。描いてから悩んでください」となかなか絵コンテを描き出せずにいる人にエールを送りました。

と、ここで休憩。

休憩明けの後半は、質疑応答の時間に充てられました。

パチンコ関係者やCGオペレーター、シナリオライターなど他業種の方も多数受講されていて、質問は初歩的なものからテクニカルなもの、奥田氏の過去の逸話について、など多岐にわたりました。

こちらも興味が尽きない内容で、後半の1時間半はあっという間に過ぎていき、終了時間が来てしまいました。

受講者の万雷の拍手の中、秋にはパース講座の開催を約束し、「第4回 奥田誠治の絵コンテ講座」は終了しました。

講座終了後、建物出口の扉が開かないなどの不手際がありましたが、大きなトラブルもなく、つつがなくイベントを終えることが出来ました。

この場をお借りして、受講者の皆様には厚く御礼申し上げます。

関係者一同、今回の【成功】を心より喜んでおります。

本当に本当にありがとうございます。

あにれくのあぶく:ヤマト

始めましてヤマトナオミチと言います
博多さんが名前の事言ってましたので自分も少し語ってみようかと……
この名前は本名でわかりやすく読めるようカタカナにしております
この名字なので子供の頃は宇宙戦艦とからかわれましたが
両親もアニメのヤマト好きだったのもありあまり不快に感じず過ごせてました
ただ覚えやすい名前でもあり
一度変な噂つくと忘れられないと覚悟して振る舞っていたりしてます

故郷は山口県の周防大島で幼い頃は民放は二局しかなくいつもテレビ欄にある
他の局にある魅力的なタイトルにどんな内容かと想像を巡らせておりました
そんな自分が上京してなんだかんだと二十年以上アニメ業界で過ごし演出として
もう十何年も現場でお世話になるとは想像がつきませんでした

今も目が覚めるとあの木造校舎で友人とバカな話をしていたあの頃に
戻ってしまうのではと感じたりする時もあったりします

徒然と書かせていただきましたが
アニレクの活動を通じていろいろなかたと出会うのを楽しみにしております

よろしくお願いします。


2014年6月8日       ヤマトナオミチ