2021年11月29日月曜日

あにれくのあぶく:ヤマト 2021年11月29日

随分と寒くなってきましたが皆様体調を崩されたりしないでしょうか。

自分はあい変わらず目の前の事に必死に取り組んでおります。


「灼熱の魂」





今回紹介する作品は有名だけど簡単に人に紹介して良いものではない、、

それほど人によっては受ける印象の強いもので、、、

ですが、自分が歌う女性の作品を手掛ける時に必ず思い出す作品です。



どのように生まれた人であってもどんな生きかたをするかを追求出来る自由がある

どこの国に生まれようと、、、どんな社会であっても

そして、生まれた人は皆、祝福されるべき


ストーリーだけではなく構図やカット表現も美しく、、監督の才能を感じさせます。


レバノン生まれの方による戯曲が原作で

最近公開した映画DUNEの監督ドゥニ・ヴィルヌーヴが脚本、監督

そのあとの作品群にも多くの影響を感じます。



その前にあった「静かなる叫び」と言う作品も衝撃的な作品なんですが

時期をみて改めて、、


また皆さんも良い作品に出会えると嬉しいです



ヤマトナオミチ


2021年11月13日土曜日

あにれくのあぶく:ヤマト 2021年11月13日

 ご無沙汰してます、ヤマトです。


毎回自分の持っているオススメソフトをあげているのですが今回は、


「もしも建物が話せたら」



ヴィム・ベンダースやマイケル・レッドフォードなど6人の監督による短編集です。

建物は人が住むだけのものではなく、音楽を聴く為に、書籍を保管する為に、囚人を管理する為に、研究をする為、舞踊を極める為、、そして映画を観る為に存在します。

その為に極められた美しさ、歴史、人々の息遣いを感じられてはどうでしょうか、


人は何の為に生き何の為に死ぬのか、、永遠の課題かもしれません。

長生きする事が大事なのか、好きなことを好きなだけ楽しむ事が良いのか、

家族を養う事、何かに探究する事、、、誰かの為に、何かの為に



アニメ業界でも様々な人生を聞く事もあります。

その人の生きかたはそれで良かったのか、、

後悔は無いのか、、誰も問えるものではないとは思います


ただ、それを知る為の手掛かりの一つになれば嬉しいです


発売は株式会社WOWOW  販売は株式会社ポニーキャニオンさんです



ヤマトナオミチ

2021年11月4日木曜日

『絵コンテを切る!!』第13回

ども、博多です。

さていよいよ、ここからが本番。
コンテ用紙を前にして何から始めるか、っていう話です。

用紙と筆記用具、シナリオがあればコンテが切れるわけではありません。
コンテを切るには、その作品の設定資料が必要です。
コンテの絵が何を示すか分からないといけませんからね。
設定を見て、何となくでも「それ」に見える絵で描かなければならない。

なので、
まずは作成した香盤表を元に、これから描くシーンに必要な設定を用意します。
香盤表にはシーンの場所と主な登場人物を書いてあるので、一目瞭然ですね。

実はこの「設定を用意する」作業は絵コンテに限らず、どのセクションにおいても意外と時間を食います。
一本のアニメーション作品を作る時、キャラクターだけでなく、小物、メカ、美術など膨大な量の設定資料が作成されます。

各話のみの設定だけでも、多い時には百点以上、ワンシーン、ワンカット、何なら画面の端に見切れるだけのものにも設定が用意されています。
それらの設定を参照して作業に臨むわけですが、必要な時に都度都度引っ張り出してきて見るのは効率が悪すぎます。


できれば、
そのシーンに必要な設定はひとまとめにしておきたい。


私は一日の仕事の初めに、必ず設定を整理して、その日使う分だけ用意します。
「設定を探す」時間を限りなく減らすためです。
設定を探す行為は、絵コンテを切るという作業の集中力を低下させます。
すなわち、効率を下げることになります。


何度も言っていることですが、
私は基本的に、仕事は効率良くやるべきと考える質なので、事前準備を大切にしています。
でも、その「時間短縮」が積もり積もって、「絵コンテを早く切る」ことに繋がるとも思っています。


では、また。



博多

2021年10月3日日曜日

あにれくのあぶく:ヤマト 2021年10月4日

少しずつ日も傾き、自宅の冷房をつける事も無くなり。

最近はだいぶ涼しくなってきましたが皆様体調崩さず過ごしておりますでしょうか。


前回、前々回とちょっと政治色の強い作品を紹介しておりましたが、今回はもう少し色を変えて……




アポロ11「完全版」93分の作品です。

50年前の、1969年のアポロ11号計画に焦点を当ててた2019年に公開された作品です

70ミリフィルムを含む完全アーカイブのみで作成され、ナレーション、インタビュー、再現の無い情報の固まりのような作品です。

自分も劇場で瞬きするのすらためらうぐらい集中して、見終わったあとは目をしばしばさせてました。

アーカイブのみで作られた映像なのに編集技術の高さによりとてもドラマティックにつくられて当時の人々の興奮を感じられます。


息をのむほどの情報量人々の熱気宇宙という憧れ……

臨場感と緊迫感……


自分もありがたいことに宇宙を舞台にした作品も多く携わり、また今もこの作品を意識しつつ仕事に向かっております。



ヤマトナオミチ

2021年9月25日土曜日

『絵コンテを切る‼︎!』第12回

 ども、博多です。


「準備万端、いざコンテを切るぞ」と言いたいところですが、最後の最後にもうひとつ準備しておきたい。

香盤表で全体の構成が見えた状態で、今度は具体的なカット割りを「下描き」しておきます。


「そんなの、コンテ描きながらでいいじゃん」と思うでしょう?


もちろん、コンテ用紙に描きながらでも構いません。

ただ、コンテ用紙上で描きかえたり、カットを入れ替えるのは結構大変です。


特に、コンテを切り始めたばかりの頃は描いては消し、修正しては消し、の試行錯誤が続きます。

なにしろ、絵コンテには「正解」がありません。

描き進めていくうちに「あ、あそこはこうしておけば良かった」と前のカットが気になって、戻って修正したくなることもしばしばです。

「すでに描きあげたもの」に手を加えて直していくのは、想像以上に気が滅入る作業です。

作業ペースも乱れるし、モチベーションもちょい下がります。


こういった事態をなるべく回避するために「サムネイル」(と私は呼んでます)を作成します。


「サム……ネイル……?」と思われた方も多いでしょう。


これは生来心配性の、私が思い付いた方法ですが、初心者には是非とも実践していただきたい。

ここはちょっと強めに言っておきたい。


「是非とも実践していただきたい‼︎



これは始めにも書いた通り、カット割りの「下描き」です。

私が描いているのは、こんな感じ。





「下描き」と呼ぶのは憚られるような殴り描きですが、これでも十分です。

ここで大事なのは、実作業時に何を描いていたか思い出せるかどうか、ですから。

メモと言う方が近いかもしれません。


「サムネイル」とは、どんなカットが順番に連なっていくのか、の「メモ」です。


これを最後まで一気に描きあげてしまいましょう。


「山場」「平場」のバランスや、アングルの切り返し、各キャラの配分、ざっくりのレイアウト、ざっくりのセリフをここでほとんど決め込んでしまいます。

この作業はそこだけに集中するので、早ければ3、4日、遅くとも1週〜10日ほどで終わるはずです。


実は、この作業の要点はもうひとつあります。


それは「コンテを最後まで描きあげた感」です。

これがデカイ。

そして、初心者に実践を勧める最大の理由でもあります。


何度も何度も口を酸っぱくして言いますが、大事なことなので、また言います。


作業の全体像を把握してから、作業を始めること。

そして、自分が今、全体のどの辺りを作業しているのかを把握すること。



スケジュールを守る上でも、仕上がりのクオリティを考えても、これを常に意識してください。

絵コンテに限らず、長期間に渡る仕事を行う時には必ず意識すべきことです。




……正直、当たり前のことすぎて、「何言ってんだ、私は」と思っているんですが。




……ですが、

こんな当たり前のことすら分かってない人で溢れている、アニメ業界です。

締め切りを守るだけで重宝がられるってんなら、存分に重宝がられてやりましょう!



いよいよ、準備は整いました。

橋本真也的に言うと


「時は来た!」



コンテ用紙に向かいましょう。



では、また。




博多

2021年9月14日火曜日

あにれくのあぶく:ヤマト 2021年9月14日


少しずつ暑さも弱まり秋の風情が出て来ました。
暑さに弱い自分はホッとしつつも過ぎて行く時間に焦りこれからの仕事や依頼に対してどう対応すべきか、日々頭を悩ませながら続けております。

今日も一本の映画を紹介させてください。
「娘は戦場で生まれた」  原題は「For Sama」と言う映画です。


シリアと言う国が舞台です。
十数年前に自分の仕事の参考にこの国の資料を集めていた事がありました。
近代でも何度もあちこちの国と抗争を繰り返し政情が不安定な国ですが、人類最古の楽譜「フルリ賛歌」が発見され夏は砂漠のイメージ、冬には雪も降り、中東といえど比較的緑豊かな日干しレンガと羊飼いのイメージの美しい国。
まだまだ貧困に喘ぐ人もいましたが、ダマスカス、ラタキア、ホムス、アレッポの街並みは本当にある街なのかと思えるほどの輝きでした。

ジャスミン革命、アラブの春、シーア派とスンニ派の対立、ISISの介入

その中でジャーナリスト志望の学生のワアドさんは撮影を始める
医者志望のハムザと出会い、夫婦となり、そしてサマと言う新しい生命を得ます。
彼女が撮影した四年間がまとまっています。

一家はその後イギリスに渡りこの作品を完成されました

もし興味が出ましたら是非ご覧下さい。

うろ覚えの知識なので間違いあったらすいません、、

ヤマトナオミチ

2021年9月9日木曜日

『絵コンテを切る‼︎』第11回

 ども、博多です。



シナリオでシーン分けと想定カットの配分が出来たら、「香盤表(兼 進行表)」を作成していきます。


私がいつも使っている香盤表は、こんな感じです。





準備の段階でここまで書き込んでおいて、コンテの全体像を把握しておきます。


実際にやってみると分かりますが、この表を作成した段階で、実はもう、ほとんどコンテの完成形が見えています。

なぜなら、シナリオを読み込み、頭の中で映像が流れている状態で、各シーンのカット割りと長さが想定出来ているから。

後はそれを適切にコンテ用紙に描き出せば良いだけです。


コンテを切り始めたら、以下の部分に書き込んでいき、カット数、秒数の過不足を確かめつつ作業を進めていきます。





エクセルなどの表計算ソフトで、最初にテンプレートを作ってさえおけば、赤字の部分は勝手に埋めてくれるので、ラクチンです。





全体の進行状況を可視化し、常に確認しながら作業を進めていくことで、致命的な大直しや遅延を防ぐことができます。

以前も言ったように、「納期を守る」ことがコンテマンとしての強みになるので、スケジュール通りに上げるためにも、この香盤表作成は「必須」と私は考えます。



ちなみに、

この香盤表は【大師匠】芦田豊雄の直伝です。

最初にこれを教わっていたので、今まで一度も混乱することなく、絵コンテが切れています。


本当に本当に本当に、本っっ当〜〜〜に【大師匠】には感謝しかないです。

実際に、面と向かって、言葉にして、感謝を伝える事が出来なかったのが、今でも悔やまれます。

私のバカ‼︎



さて。


このように、コンテ用紙に向かうまでに周到に準備をしておくことが肝要です。

また、綿密に準備しておけば、大きなトラブルも回避しやすくなります(ないわけではない)。

仕事の大半は準備である、とはよく聞く言葉ですが、こと作業量の多い「絵コンテを切る」という仕事においては至言でしょう。



では、いよいよコンテ用紙に……


と言いたいところですが、もうひとつ、最後の準備があります。

こちらは準備というより、ほぼ実作業なのですが。



次回に続きます。


では、また。




博多

2021年9月6日月曜日

「オッドタクシーと落語」

大石です。

アニメーターのくせに全然アニメを見ない私ですが、オッドタクシーは久しぶりに面白かった。
一見ゆるそうな作品かと思いきや、脚本がとても緻密に構成されている。
私は特に軽妙な語り口に魅力を感じました。
この感じ、何かに似ている…なんか、落語っぽい?!

オッドタクシーに出て来る登場人物は、私たちと変わらない日常を送る市井の人々ばかり。
それぞれが身近にありそうな失敗や不幸にもがいていて、観客側はそんな姿に共感しつつも笑いを誘われる。
起きている事件は深刻であっても、その時の人々の振る舞いをドライに描き、その距離感によって絶妙な滑稽さを醸し出している。
この普通の人々への愛情のある視点と、突き放した粋さの共存が落語っぽいのである。

「らくだ」という落語があって、ご存じなければどこかで聞いてみて頂きたいのだが、雑に説明すると、「らくだ」という仇名の嫌われ者が急死して、その死がいかに雑に扱われるかを面白おかしく聞かせる噺だ。
こうやって説明するとどこが面白いのかさっぱり伝わらないとは思うが、私はオッドタクシーからこの落語を連想したのだった。

「らくだ」に限らず、落語における死生観の雑さは実に興味深い。
時代を少し遡れば、人は簡単に死ぬし、死んだ人たちはすぐ側にいる、という認識だったのだろう。
「粗忽長屋」では自分の死体を自分で運ぶ、という粗忽にも程がある行為が平然と行われる。
死は事件ではなく日常だった。

オッドタクシーを落語の感覚で見ていたため、ハードボイルドという印象は特に持たなかった。
総じて「犯罪」に分類される行為も、人の振る舞いの延長線として「日常」と並列に描かれていたように思う。
ラストの落としどころも、軽い「下げ」で終わる落語のようで粋さを感じた。
「落語とは人間の業を肯定するもの」という談志師匠の名言を、私はオッドタクシーに見たのだった。

2021年9月4日土曜日

『絵コンテを切る‼︎』第10回

ども、博多です。

前回は、総尺を想定カット数で割って、1カットあたりの平均秒数を把握する、というところまで話しました。

その上で、今度はコンテ全体での配分を意識してみます。


まずはシナリオをシーン分けして、各シーンのボリュームを視覚化してみます。





シナリオの柱毎にシーン番号を振っていきます。

柱が少なく、1シーンが長くなりそうな場合は、ひと盛り上がりしたところで適宜シーン分けするのもいいでしょう。



シーン分けしたら、各シーンの想定カットを算出します。





この想定カット数は、かなりざっくりで構いません。

目分量で測って、「大体3/4くらいだから、9カットくらいかな」的な。


何度も言いますが「想定」カット数は、ただの「目安」です。


ただ、この「目安」があるのとないのとでは、効率が全然違います。

特に、コンテを切り始めたばかりの時は。


以前も書きましたが、30分のTVシリーズ1本分の絵コンテは、初心者には想像を絶する物量です。

描いても描いても終わる気がしません。

そんな時、自分が今、全体の作業のどのくらいこなしているのか、あとどのくらい残っているのかを把握することはとても重要です。

自分の作業ペースを可視化して、常に意識することでいつ頃アップ(完了)出来るのかが分かります。


いつ終わるか分からない作業をやることは苦痛です。

終わりが見えるからこそ、ラストスパートもかけられるのです。



さて、

シナリオにシーン番号を振って、想定カット数を書き込んだら、次の「準備」です。



では、また。




博多

2021年9月1日水曜日

あにれくのあぶく:ヤマト 2021年9月1日

ヤマトです


まだまだ暑い中皆様体調崩しておりませんか?


自分は毎年暑さに弱くシャツを汗でびしょ濡れにしております



毎回本を紹介していたのですが今回はDVDを紹介します。

作画の参考や映画の知識とは関係無いのですが自分はこの作品を何度も参考にしていました。





「アフガン零年」と言う2003年の作品です。

13歳と言ってますが自分の正確な年齢すら分からない物乞いをしていたマリナと言う少女が主人公を演じ、彼女はその後教育を受けて女性の教育向上の活動をしていると聞いてました。



「ミナは歩いてゆく」と言う作品が2015年に作れられ教師役にマリナが出ていると聞いていますが残念ながら観ることが出来ないままになっています



自分が参加した作品で格差を表現した作品の時には必ず見直していた作品の一つです。

興味のある方は是非ご覧くださいませ



ヤマトナオミチ