2023年5月21日日曜日

『第2回 ふくだのりゆきのアニメ新人オリエンテーション』アフターレポート

2023年4月29日
あにれく主催「ふくだのりゆきのアニメ新人オリエンテーション」が開催されました。
天候も良く、清々しい快晴の中、阿佐ヶ谷区民センターにて、24人の皆様に参加して頂きました。

13時45分予定時間を少し過ぎふくだのりゆき氏による講義が始まり、プロジェクターに資料を表示しつつ、新人オリエンテーションを始めたきっかけ、用具の説明、アニメーション制作の流れ、端々に業界の問題なども絡めつつ語られました。
 
新人育成を目的とした作品を作られた時の絵コンテ、レイアウト、修正指示などを提示しつつその時のエピソードを挟みつつ講義が続きます。
 



15時すぎに一度休憩を挟み15時15分より講座再開、配布されたプリントを元に用語の説明、タイムシートの説明、主だったカメラワーク、TU.TB.PAN.逆シートなど具体的な表現を提示して説明しました。
 
16時頃から質疑応答となり、何故電卓が必要か、予算一話にいくらかかるか、各学校での授業の印象、いい原画悪い原画とは、新人に必要と思う事は、会社に寝泊まりしている人は解消すべきか、、などなど他に多数の質問があげられました。
 
17時からは参加された方々とスタッフとでお互いに交流し、またその後残られた人で近くの居酒屋に移動して2次会を開き語らいは続きました。
 
 
今回参加された方々、お忙しい中ありがとうございました。
良い形でこれからの仕事に繋がると幸いです。
 
色々な形で一緒の仕事に関わる事もあるかと思います、その時には何卒よろしくお願いします。
文責ヤマトナオミチ

2023年5月10日水曜日

あにれくのあぶく:大石 2023年5月10日

 こんにちは、大石です。今回はYouYubeチャンネルのご紹介です。


みなさんは、画面内での左右の向きや位置関係について意識したことはありますか?
絵コンテや演出に携わる方なら、ほとんどの方が学び、意識していらっしゃることかと思います。また、作画の方もレイアウト時に気を付けている方も多いでしょう。
また、左右の位置や動きを意識すると、映画や絵画を見るときにも沢山の気づきがあってより面白くなったりします。
さて、これまで日本で作られてきたアニメ作品の多くでは、画面上で右から左へ動く方が自然で、制作現場でもそのように指導されてきました。
ところが欧米圏の映像演出の教科書や研究書を読んでみると、左から右への動きが自然であると書かれています。
この謎に実証実験を交えて深く詳しく考察しているのが、三善和彦さんによるYouTubeチャンネル、「狢チャンネル」https://www.youtube.com/@user-qo4dy2ls4g です。
実験だけでなく、文化的、歴史的な掘り下げでは知ると「へぇ~」となる雑学が沢山あり、オタク的興味も満たされました。
解説の映像もE〇Vの番組のようなクオリティの高さで楽しめます。
特に、演出に携わる方々にはこの先演出法を考えていくヒントになると思います。
ぜひ一度ご覧ください。

それではまた。

2023年4月17日月曜日

「あにれく演出勉強会」アフターレポート

 2023212日、あにれく主催の勉強会『アニメ演出の現場と課題』が開催されました。

天候に恵まれ、会場の阿佐ヶ谷区民センターには開場時刻の時点で、すでに多くの参加者の姿がありました。
今回は、初の「勉強会」ということで定員を少なく設定しましたが、締め切り数日前には定員いっぱいとなりキャンセル待ちが出るほどの盛況となりました。

開始前から参加者の意気込みが伝わってきます。

定刻になり、まずはヤマトナオミチ氏が登壇。
参加者の中には、現役の演出家以外に演出志望の方もいらっしゃったこともあり、「演出」の役割の確認と今回の勉強会の意義を説明していきます。

主に参加者たちの話し合いの場にしたいということで、口の形に机を並べてみました。
開始時に配ったアンケートに記入してもらいながら、進行役のヤマト氏と大石美絵氏が中央に座って、質問や意見を議題に挙げていきます。
参加者からは、現場で演出作業を進める上での問題提起や、これから演出になるためにはどうしたら良いかなどの質問が出ました。

ひとつひとつの質問に対して参加者を交えての回答や話し合いが行われていくのですが、現役の演出家が多数参加していたので関係者しかわからないであろう専門用語が飛び交います。
これはこの会ならではの光景でしょう。
ひとつの質問に対して、多角的な回答があったり、派生して別の方向へ話が広がったりしたのも面白いところでした。

議題の数に対して時間が短すぎた感は否めません。
また、現場の状況や環境によっても変わるので、必ずしも正解が出るわけではありません。

ですが、演出に携わる関係者が一堂に会して、問題を共有し議論できたこと自体が大きな成果となったと思います

今回は新しい企画ということで、会場の設営に手間取ったり、全体の進行などで手際の悪い部分もあったと思います。
参加者の方にはご迷惑をおかけしました。
心よりお詫び申し上げます。

そして、この度は参加していただき、関係者一同感謝しております。
本当にありがとうございます。

2023年4月4日火曜日

『第2回 ふくだのりゆきのアニメ新人オリエンテーション』開催のお知らせ

 



こちらのオリエンテーションは終了致しました。


夢と希望と、不安でいっぱいの新人さん、ようこそアニメ業界へ!

今年もあにれくでは、アニメーション業界に入りたての新人に向けたオリエンテーションを開催します。アニメ業界の全てのセクションを対象としますので、作画、制作、撮影その他、自分のお仕事がアニメーションに関係あればどなたでもお越しください。

業界に入ってすぐに直面する、専門用語の知識や仕事の作法、必要な道具やちょっとした生活の知恵に至るまで、知っていたら必ず重宝する「基本中の基本」について解説していきます。


講師はこれまでに何度もアニメ業界向けの新人オリエンテーションを開催してきた実績のある、ふくだのりゆき氏。

この機会に、仕事場では聞きづらい事や聞いてもよく分からなかった事など、じっくり学んじゃいましょう。


講座後には交流会も予定しています。

これから苦楽を共にする、同期の仲間や知り合いが見つかるかも知れませんよ。


また、今回はアニメ業界の新人さん向けの講座ですが、今後業界を目指す学生さんやアニメの制作に興味のある一般の方の参加も大歓迎。

きっと実際の制作現場の雰囲気を感じていただけることでしょう。


受講希望者は、応募フォームからお申し込みください。申込期限は4/28 21:00までです。また、下記の「コロナ対策についての取り組みとお願い」を必ずお読みください。



⬇️応募フォームはこちらから⬇️

http://tram-net.sakura.ne.jp/anilec/202304/entry.php


概要:


『第2回 ふくだのりゆきのアニメ新人オリエンテーション』


日時/令和5年4月29日(土) 13時45分~16時30分終了予定

(受付開始は13:15、本講座終了後参加自由の交流会有り)


場所/阿佐ヶ谷地域区民センター 第4・5集会室

166-0001 東京都杉並区阿佐谷北1丁目11

(下記の地図をご参照ください)


受講料/1,000


〇持ってくるもの/筆記用具・マスク


※参加登録についてのご注意※


当日受付時の混乱を避けるため、参加をご希望の方は必ず応募フォームから申し込みを頂き、自動返信の登録確認メールがAniLecから届いたことを確認お願いします。

参加登録が確認できない場合は当日お越しくださっても入場できません。

登録確認メールが届いていないようでしたら、迷惑メールフォルダ等の受信フォルダ以外も確認して頂いてからお問い合わせください。

登録確認フォーム http://tram-net.sakura.ne.jp/anilec/202304/confirmation.php もございますので、併せてご利用ください。

申し込みが定員数を超えてキャンセル待ち登録となった場合、空きが出れば前日までに参加可能連絡のメールが届きます。参加可能連絡メールが届いていない場合、当日お越しくださっても参加は出来ません。

AniLecはボランティアのスタッフで運営しております。

円滑な開催に向けて、どうかみなさまのご理解とご協力をお願い申し上げます。






講師 ふくだのりゆき氏 

【経歴】

1985年 埼玉県草加東高等学校 卒業

1987年 千代田工科芸術専門学校 アニメーション科 卒業

同年  スタジオZ5 入社

1991年 独立してフリーとなる

    アニメーションスタジオ あさどや 所属

2012年 スタジオ あなろぐ 設立


【参加作品】

2000年 『陽だまりの樹』(TV) マッドハウス 作画監督

2000年 『はじめの一歩』(TV) マッドハウス 作画監督

2002年 『ドラゴンドライブ』(TV) マッドハウス/マトリックス 総作画監督

2002年 『花田少年史』(TV) マッドハウス 作画監督

2003年 『はじめの一歩 間柴vs木村 死刑執行』(OVA) 総作画監督

2004年 『天上天下』(TV) マッドハウス 総作画監督

2006年 『夢使い』(TV) マッドハウス 総作画監督

2007年 『爆丸 バトルブローラーズ』(TV) トムス/グループタック 総作画監督

2009年 『聖闘士星矢 The Lost Canvas 冥王神話』(OVA) 作画監督

2010年 「名探偵コナン 怪盗キッドスペシャル』(TV) 作画監督

2013年 『ルパン三世vs名探偵コナン The Movie』(劇場版) 作画監督

2016年 『D.Gray-man HALLOW』(TV) 作画監督

2017年 『バキ』(TV) 作画監督
2018年 『TIME DRIVER 僕らが描いた未来』キャラクターデザイン 作画監督
2021年 『範馬刃牙』(Netflix) 作画監督
2021年 『SCARLET NEXUS』(TV) 作画監督


!必ずお読みください!

コロナ感染対策についての取り組みとお願い


・当日、体調がすぐれない場合は参加をご遠慮ください。

・マスクの着用を必ずお願いします。

・ご入場の際に、体温の計測と手指のアルコール消毒を実施しますので、ご協力をお願いします。

・講座終了後、4日以内にコロナを発症された場合はanilec.info@gmail.comへ連絡をおねがいします。

・当イベントにてコロナ感染が発生し、受講者が何らかの損害を被っても受講者の感染に対する責任を主催者が負うことはできません。同様に、主催者は感染者に対し、感染したことに対するいかなる責任の追及も行いません。

2023年1月10日火曜日

勉強会「アニメ演出の現状と課題」開催のお知らせ

こちらの勉強会は終了致しました。

演出担当のアニメ関係者のみなさま、お仕事おつかれさまです!


ところで日々の業務で悩みやお困り事はありませんか?

アニメの演出の仕事って、一言では説明できないほど多岐に渡りますよね。

現場によりますが、設定、美術、作画、編集、音響、などなど…。


「こういう時、他の演出さんはどう判断しているんだろう」

「全体の問題だから、自分一人では解決できないな」

「もっと効率よくカットを管理できないかな」


そんな風に思うこと、ありませんか?


そんな貴方に朗報です!

AniLecでは今回、実験的な取り組みとして、なかなか話し合う機会のないアニメの演出業務を取り上げます。

もちろん構図や演技など、本来の意味での演出についてはみなさま独自のお考えがあると思いますが、業務をこなす上でのテクニカルなやり方については問題点を共有できるかと思います。

この勉強会の目的は、今現在様々な現場で演出に携わる方々の声を互いに聞いて、業務の内容や環境の改善のヒントを持ち帰ってもらうことです。


具体的な勉強会の内容としましては、まず演出業務全般の流れにつきまして演出家のヤマトナオミチ氏に講義していただきます。

認識を共有した上でご参加のみなさまにもご自身の感じる問題点を挙げていただき、ディスカッションで解決への方策を探っていきます。


また、下記に想定される実作業での問題点の一覧表を添付しましたので、ご覧いただいて「言いたいことがあるぞ!」と思われた方はぜひご参加ください。



↑画像をクリック


基本的に演出業務に携わる方々向けの会ではありますが、演出志望の方もご興味があればぜひお越しください。

また、交流もAniLecの目的でありますので、演出仲間を増やしたい!という方も大歓迎です。終了後には交流会も予定しております。


参加ご希望の方は、応募フォームからお申込み下さい。


申込期限は2/11 22:00迄です。

定員に達した場合はキャンセル待ちとなる場合があります。


また、下記の「コロナ対策についての取り組みとお願い」を必ずお読みください。



⬇️応募フォームはこちら⬇️

http://tram-net.sakura.ne.jp/anilec/202302/entry.php



概要:


勉強会「アニメ演出の現状と課題」


〇日時/令和5年2月12日(日) 16:30~20:00終了予定

(受付開始は16:15、勉強会終了後は参加自由の交流会あり)


〇場所/阿佐ヶ谷地域区民センター 第5集会室

166-0001 東京都杉並区阿佐谷北1丁目1番1号

(下記の地図をご参照ください)


○参加費/1,000円






講師 ヤマトナオミチ氏


【参加作品】

マクロスΔ絶対live‼︎‼︎‼︎ 副監督、コンテ、演出
宇宙戦艦ヤマト2205  演出 
劇場版他が為のアルケミスト パート演出
機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 演出
マクロスΔ激情のワルキューレ 演出
マクロスΔ コンテ 演出
まじっく快斗1412  助監督 演出 コンテ
新世界より 助監督 演出
閃光のナイトレイ 助監督 演出
グイン・サーガ  助監督 演出



!必ずお読みください!


コロナ感染対策についての取り組みとお願い


・当日、体調がすぐれない場合は参加をご遠慮ください。

・マスクの着用を必ずお願いします。

・ご入場の際に、体温の計測と手指のアルコール消毒を実施しますので、ご協力をお願いします。

・講座終了後、4日以内にコロナを発症された場合はanilec.info@gmail.comへ連絡をおねがいします。

・当イベントにてコロナ感染が発生し、受講者が何らかの損害を被っても受講者の感染に対する責任を主催者が負うことはできません。同様に、主催者は感染者に対し、感染したことに対するいかなる責任の追及も行いません。




2022年12月1日木曜日

「第1回 ふくだのりゆきの実践パース講座」アフターレポート

2022116日、阿佐ヶ谷地域区民センターにて「第1 ふくだのりゆきの実践パース講座」が開催されました。

気持ち良い秋晴れと好天に恵まれ、受講者も定員の9割近く集まり、大きなトラブルもなく定刻通り開講しました。


登壇した、講師のふくだのりゆき氏はまずパースの基本から説明。
「アイレベルや消失点の違い」といった基礎知識の確認を行います。


その後は、パースに基づいたキャラクターのパーツの描き方や空間の表し方など、アニメーションの制作現場で使う技法の解説をしていきます。



同じようなシルエットでも補助線の入れ方でパーツの向きや前後関係が変わる、パースを利用した「描き方のコツ」など、第一線で活躍するふくだ氏だからこその説得力のある技法の数々に受講者は興味深く頷いていました。


その後も、コンテからレイアウトを起こす際のアイレベルや消失点の読み取り方、高低差のある構図の描き方、アオリやフカン時の補助線の必要性、人物のサイズに合わせた建物の描き方など、専門的な解説が続きます。


ふくだ氏は、その都度すばやく絵を描いて見せながら解説していくのですが、それはパースを理解する上で重要な「どこから」「どういう考え方で」絵を描いていくのかを分かりやすくデモンストレーションしているようでした。



質疑応答では、受講者のほとんどがアニメーターであったため、現場で作業しているからこその質問が相継ぎました。

ふくだ氏は「パースは共通言語、自分が描きたいことを相手に伝えるための手段」「なぜ、このような絵を描いたのかを説明できる」と説きます。
そして、アニメ制作の現場においてコミュニケーションが重要であり、このパース講座や交流会を通して、そのコミュニケーションづくりのきっかけにしてもらいたい」と締めくくりました。



ふくだ氏の言葉通り、公演後の交流会ではあにれくメンバーへの質問や受講者同士の会話が盛り上がり、会場撤収のギリギリまでほとんどの受講者が残っていました。


おかげさまで大盛況のうちに閉講した「ふくだのりゆきの実践パース講座」。

受講してくださった皆さま、本当にありがとうございます。

2022年11月2日水曜日

『第1回 ふくだのりゆきの実践パース講座』開催のお知らせ





こちらの講座は終了致しました。


お待たせしました。

「あにれく講座」の復帰第二弾は、お久しぶりの「パース講座」です。


「パースって何となく知ってるけど、それをどう絵に落とし込んでいいか分からない」

「パースに基づいて描いてはみたものの、出来上がった絵を見てもしっくり来ない」

「そもそもパースって絵を描くのに必要なの?」


そんな貴方にピッタリの講座です。

パースは「知識」ですが「技術」が伴って初めて成立します。

アニメの現場では必須のパースについて、改めて基本から学び直してみませんか。


講師は、前回の「アニメ新人オリエンテーション」に続いて、ふくだのりゆき氏。


「背景原図のパースに乗っていないキャラクター」や「パースの知識はありそうだけど絵に反映されていないレイアウト」などを日々現場で目の当たりにして、アニメーターを目指す学生さんや業界入りたての新人さんに、是非ともパースを身につけてほしいとのこと。


今回の講座では、ガシガシ絵を描いて自分の弱点を洗い出してもらいます。


「実践講座」ですので筆記道具(鉛筆、消しゴム、定規)は必ず持参してください。


講座後には交流会も予定しています。


新人アニメーターや業界を目指す学生さん向けの内容ですが、アニメーションの制作に興味のある一般の方の参加も歓迎します。


受講希望者は、応募フォームからお申し込みください。

申込期限は11/5 22:00までです。

定員に達した場合はキャンセル待ちとなる場合があります。

また、下記の「コロナ対策についての取り組みとお願い」を必ずお読みください。



⬇️応募フォームはこちら⬇️

http://tram-net.sakura.ne.jp/anilec/202211/entry.php




概要:


『第1回 ふくだのりゆきの実践パース講座』


○日時/令和4年11月6日(日) 16時45分~20時00分終了予定

(受付開始は16:15、本講座終了後参加自由の交流会有り)


○場所/阿佐ヶ谷地域区民センター 第4・5集会室

166-0001 東京都杉並区阿佐谷北1丁目1番1号

(下記の地図をご参照ください)


○受講料/1,000円


〇持ってくるもの/筆記用具(鉛筆、消しゴム、定規)















講師 ふくだのりゆき氏 


【経歴】

1985年 埼玉県草加東高等学校 卒業

1987年 千代田工科芸術専門学校 アニメーション科 卒業

同年  スタジオZ5 入社

1991年 独立してフリーとなる

    アニメーションスタジオ あさどや 所属

2012年 スタジオ あなろぐ 設立


【参加作品】

2000年 『陽だまりの樹』(TV) マッドハウス 作画監督

2000年 『はじめの一歩』(TV) マッドハウス 作画監督

2002年 『ドラゴンドライブ』(TV) マッドハウス/マトリックス 総作画監督

2002年 『花田少年史』(TV) マッドハウス 作画監督

2003年 『はじめの一歩 間柴vs木村 死刑執行』(OVA) 総作画監督

2004年 『天上天下』(TV) マッドハウス 総作画監督

2006年 『夢使い』(TV) マッドハウス 総作画監督

2007年 『爆丸 バトルブローラーズ』(TV) トムス/グループタック 総作画監督

2009年 『聖闘士星矢 The Lost Canvas 冥王神話』(OVA) 作画監督

2010年 「名探偵コナン 怪盗キッドスペシャル』(TV) 作画監督

2013年 『ルパン三世vs名探偵コナン The Movie』(劇場版) 作画監督

2016年 『D.Gray-man HALLOW』(TV) 作画監督


!必ずお読みください!

コロナ感染対策についての取り組みとお願い


・当日、体調がすぐれない場合は参加をご遠慮ください。

・マスクの着用を必ずお願いします。

・ご入場の際に、体温の計測と手指のアルコール消毒を実施しますので、ご協力をお願いします。

・講座終了後、4日以内にコロナを発症された場合はanilec.info@gmail.comへ連絡をおねがいします。

・当イベントにてコロナ感染が発生し、受講者が何らかの損害を被っても受講者の感染に対する責任を主催者が負うことはできません。同様に、主催者は感染者に対し、感染したことに対するいかなる責任の追及も行いません。



【再掲載】 神志那弘志の実践パース講座~初級編~ (WebVer.)

 2015621日に開催された『第2 神志那弘志の実践パース講座』の際、事前に受講者に予習を促す意味で掲載した『神志那弘志の実践パース講座 ~初級編~』を再掲載いたします。


これからアニメーターを目指したい、本格的に絵を描く練習をしたい、という方は是非一読してみてください。




パースは「知識」です。

知っていればどんな物でも正確に描けるようになりますし、知らないといつまで経っても漠然とした絵しか描けません。


英語で「perspective(パースペクティブ)」と言われるパースは「線遠近法」「透視図法」とも言い、遠近感を表現する絵の技法のひとつです。




周りの黒枠はフレームだと思ってください。


1の、中央に引かれた横線は「アイ・レベル=E.LEye Level)」です。

これはカメラの高さを示すものであり、地面に垂直にカメラが立っていた場合の水平線(地平線)のラインでもあります。


中央の点「消失点=V.PVanishing Point)」から斜め下に伸びている2本の線を道だと思って見てください。

道が消失点(V.P)に向かって収束しています。


このように、遠くにいくほど対象物を小さく(狭く)描くことで、遠近感を表現するのが「パース」です。





図2は二つの直方体が置かれている状態です。


パースは厳密に言えば、全て「三点透視」で描かれるべきですが、カメラの画角や対象物のサイズ、対象物との距離などにより「二点透視」で描く場合も多いです。

特に、アニメーションの現場では「二点透視」で描かれる場合が多いと思います。


左の直方体Aは「二点透視」で描かれています。

直方体Aの左側の面はV.P1へ、右側の面はV.P2に向かって収束していきます。

右の直方体Bは「一点透視」で描かれています。

右側の面がカメラに正対しており、その消失点がカメラの真横に位置することになるため、上下の線を平行に描いてもおかしくない、という解釈です。

左の面はカメラの向きと平行に伸びていくため、「フレーム中央の消失点(V.P)=カメラの消失点」に向かって収束いくことになります。


ただし、「一点透視の絵」は対象がカメラと正対しているという、特殊なケースだと思ってください。

基本はあくまでも「二点透視」または「三点透視」です。


また、カメラの高さであるE.Lはその画を構成する高さの基準となります。

直方体ABが地面に置かれていた場合、E.L部分が同じ高さですので、直方体Aに比べてBはかなり大きいことが見た目で分かります。




図3が「三点透視」です。


左右の面がそれぞれ水平に、E.L上のV.P1V.P2へ収束していますが、さらに上方のV.P3に向かっても収束しています。


高層ビルなどを見上げた時の事を想像してみてください。

実際には、上方の小さなフレームのような画になるケースが多いです。

広角のレンズで捉えるとこのような画もあり得ます。

ただ、三つの消失点(V.P)が全てフレームに収まることは、そうそうないと思いますが。




「三点透視」の絵を見て分かるように、必ずしも消失点(V.P)がE.L上にあるとは限りません。


4のように、E.L上に消失点(V.P)を持たない立体もあり得ます。


「消失点はアイ・レベル(水平線)上に存在する」というのは、初心者が陥りやすい思い込みです。

画面内に存在する物それぞれに、無数の消失点(V.P)があるということです。




『実践パース講座 ~初級編~』は以上です。




11月6日に開催される『ふくだのりゆきの実践パース講座』では、アニメーションの制作現場でも役に立つ、さらに踏み込んだ内容で講義が行われる予定です。


2022年7月27日水曜日

あにれくのあぶく:ヤマト 2022年7月27日

あっと言う間に夏になり汗ばむ身体と戦っております。
ご無沙汰してます、ヤマトです。

今回は「風と共に去りぬ」




「ローマの休日」は観ている人が多くてもこの作品は若い人には縁遠いかと、、

1960年代のアメリカ南部ジョージアが舞台、ある意味ツンデレの元となったのではないかと言うほどのスカーレットオハラの大暴走、人によっては良く思われないんじゃないかと、、
とは言え形にはまらないオハラの挫けない姿に当時観た人は心動かされたのではないのでしょうか。


4時間近くある長編でスカーレットオハラの半生を描いている今作、自分も最初観た時は一体いつまで描くんだと感じておりました。
また、多彩な構図と表現は今の作品作りに影響を与えるているかもと感じます。

現実で辛い時苦しい時に何があっても前に進む主人公を観ると励みになるかもしれません。

何かの機会に是非鑑賞されたら幸いです。


ではまた。

ヤマトナオミチ

『絵コンテを切る!!』目次

ども、博多です。

自分で読み返そうと思ったら、メチャクチャ読むの大変なことに気付いたので備忘録も兼ねてまとめておきます。

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