曇り空の下、今年もベテランアニメーター、ふくだのりゆき氏によるアニメ業界に入られた新人さんに向けてのオリエンテーションを開催しました。
まずは、ふくださんがこの会を始められた目的、すなわち新人さんに他社の人と知り合いになる機会を作ること、
また制作さんや他工程の人と仲良くする大切さについて語られまし
た。
他社のアニメーターさんと交流があれば、自分の現場の状況を比較して客観的に捉えることができます。また、仕上げ様や撮影様など他工程の方のお仕事を知ることで、お互いの仕事を効率的に進めることができるというお話でした。一例として、原画の影塗りを黄色で塗らない、などがありました。HIを黄色で塗る慣習があるため、仕上げさんが間違いやすいからです。
もしアニメーターでやっていけないと思ったら、追い詰められないように背景や撮影など他の工程に行く選択肢もあることも忘れないでほしいというお話もありました。

次に、タイムシートや原画を見てもらいつつ、シート、原画の説明がありました。実際に長年現場で活躍されているふくださんならではの、実作業で注意するべき点を押さえた解説がされました。
具体的には、口パクは別セルに分ける、同トレスか合成かはっきりさせる、逆シートと逆シートにしない場合のシートの付け方の違いなどです。
用語については、コンテを理解しレイアウト、原画を描くために必要なものを中心に解説されました。follow, PANなどのカメラワークや、色トレスと色T.P.の違いなど作業連絡に必要な用語も詳しく説明がありました。
