2017年7月21日金曜日

2017年6月25日 奥田誠治の絵コンテ講座 アフターレポート

2017年6月25日(日)、東京工芸大学 中野キャンパスにて、『奥田誠治の絵コンテ講座』が開催されました。
小雨がぱらつきつつも梅雨や初夏の辛さはなく、穏やかな気候の中で開催された講座には、プロや学生、外国の方も含めて、沢山の受講生が集まってくださいました。



12時を過ぎた頃、あにれくメンバーであり工芸大の教授である三善和彦先生より、諸注意や講座について説明された後、今回の講師である奥田誠治が登場。
自身の経歴でもあるアニメの歴史に触れてから、今回の講座の課題である『ウサギとカメ』『金の斧、銀の斧』について触れました。童話を元にしながら、自分のオリジナルの絵コンテを描く事について、アイデア例を交えて説明していきます。
そして、『最初の一本を描く事』が重要である事を、受講生に伝えました。

続けて、絵コンテの描き方についての解説に入ります。コンテ用紙の使い方にはじまり、イマジナリーラインや上手・下手の説明、カメラワーク・フレーミングの説明など、基礎から応用までしっかりと講義しました。
講義を受ける傍ら、今回配布した絵コンテ用語集をしっかりと活用してくださる受講生の姿も多く見られました。
その後、60分程度時間を取って、課題に取り組んでもらいました。絵コンテを描く意欲のある受講生の方々が多く、作業時間を追加。
20分の休憩を挟んで、選抜作品の講評と質疑応答に移りました。



いずれ劣らぬ力作ばかりの中から、4作品を選抜。それぞれの魅力や、今後どのように学び、工夫することでより良くなるか、奥田が講評しました。
今回選抜されなかった作品については、あにれくメンバーによる講評を付けた上で、サイトにアップロードさせていただきました。

http://www.anilec.info/2017/07/00-cb-httpsdrive.html

最後に、質問コーナー。
初めは照れもあってか、手が上がりづらかったですが、それぞれの質問や、それに答える奥田の様子に、段々と手が上がりはじめ、最終的に10前後の質問が寄せられました。
質問の中から、いくつか抜粋します。




Q.わかりやすい絵コンテを描くために、意識することは

A.絵を濃く描く、字を綺麗に書くようにしましょう。コピーに映りやすく、またアフレコ台本を作りやすいように心がけると良いです。また、秒数やカットNo.抜けなど、基本的なミスもなくし、パッと見て分かりやすいことも大切にするようにしましょう。


Q.カメラワーク・“間”の表現・台詞…に、悩みます
A.沢山作品を見て、引き出しをいっぱい持つようにしましょう。引き出しを増やすためには、好きなものを見、好きなことをすること。無理に増やそうとすると辛いだけです。
質疑応答で盛り上がる中、時間となったところで切り上げ、最後の挨拶をさせていただきました。
講座修了後、課題を回収。今回参加してくださった受講生のほとんどが、各々の魅力溢れる、ボリュームある作品を提出してくれました。
先に書いたとおり、あにれくスタッフによる、課題への講評はサイトにアップロードいたしましたので、受講生の方はご確認ください。

http://www.anilec.info/2017/07/00-cb-httpsdrive.html



穏やかな気候の中、熱い受講生の皆さまの意欲に触れ、あにれく一同も熱くなりました。
改めて、受講していただいた皆さまに、スタッフ一同御礼申し上げます。

今後もより魅力的な講演/講座
を開催して参りますので、どうぞよろしくお願いいたします。