2025年9月15日月曜日

「作画×演出の技術とロジック解説講座」

 

 アニメ制作業務に勤しむみなさま、日々のお仕事おつかれさまです。みなさんは仕事をしながらこんな疑問を持ったことはありますか?

・演出を目指しているけど、良い作品作りのために何をするべきなのかな…?OK,リテイクの判断基準ってどこに持てばいいのかな…?

・アニメーターをやっているけど、作打ちで演出さんに何を訊くべきなのかな…?演出さんって上がりのどこを確認しているのかな…?

今回はこんなお悩みをお持ちの演出志望の方、アニメーターの方向けに演出講座を開催する運びとなりました!

 今回は特別講師に劇場、テレビシリーズ、ショートアニメなど様々な作品で監督や演出を担当した青木悠監督をお招きし、「演出の仕事」について演出志望の方、また演出指示を受ける側のアニメーターの方々に向けて解説して頂きます!

 基本となる演出のワークフロー、絵コンテについての解説から、作打ちで抑えるべきこと、LO、原画チェックのポイントなど現場の実作業で役立つ仕事の仕方、より良い作品を作るために必要なことなどたっぷりとお話し頂きます。

質疑応答もありますので、この機会に仕事場では聞きづらい事や聞いてもよく分からなかった事など、じっくり学んじゃいましょう。

講座後には交流会も予定しています。

あにれくスタッフもベテラン業界人ですので、疑問や相談などお気軽に聞いてみてください。

また、案外同業他社で同じ仕事をしている人と出会う機会は少ないので、ぜひ交流会をご活用ください。

受講希望者は、応募フォームからお申し込みください。申込期限は10/11 21:00迄になっております。

📯応募フォームはこちらから📯


概要:

『作画×演出の技術とロジック解説講座』

○日時/令和7年10月12日(日) 17:00~20:30終了予定

(受付開始は16:30、本講座終了後参加自由の交流会有り)

○場所/阿佐谷地域区民センター 第4・5集会室

166-0001 東京都杉並区阿佐谷北1丁目1番1号

(下記の地図をご参照ください)



○受講料/3,000円

〇持ってくるもの/筆記用具(マスク・名刺のご持参を推奨いたします)


【講師 青木悠氏 略歴】

銃器作監

 ソードアート・オンライン II/GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり/劇場版シティーハンター

メインアニメーター

 ポプテピピック

演出

 青の祓魔師/グランブルーファンタジー/ロード・オブ・ザ・リング ローハンの戦い

監督

 TRIBE NINE/原神ショートアニメ「グゥオパァー」/イケ贄(さくらみこMV) 


※参加登録についてのご注意※

当日受付時の混乱を避けるため、参加をご希望の方は必ず応募フォームから申し込みを頂き、受付完了メールがAniLecから届いたことをご確認お願いします。また、受付完了メールは当日まで保管してください。参加登録が確認できない場合は当日お越し頂いても入場できません。

受付完了メールが届いていないようでしたら、迷惑メールフォルダ等の受信フォルダ以外も確認して頂いてからお問い合わせください。

AniLecはボランティアのスタッフで運営しております。

円滑な開催に向けて、どうかみなさまのご理解とご協力をお願い申し上げます。

2025年9月9日火曜日

20250831「アニメーターの為のデジタル負荷軽減講座」アフターレポート


夏も終わりに近いというのに猛暑の中、今回は練馬駅にごく近いcoconeri内の区民・産業プラザで初めての開催となりました。  メンバーも会場の広さと快適さに驚きつつ、施設の確認やAV機器の設定など準備に入りました。  酷暑にもかかわらず、開始時間になると参加申し込みのほとんどの方にお越しいただき、最初に司会より案内があった後、順調に講義が始まりました。  

 最初に講師より、アニメ制作現場ではデジタルツールの活用が進められているにも関わらず、その習得やハード、ソフトのツールの用意は個々の作業者に任されており、やり辛さを感じながらの作業を強いられている方が多いのではないか、という問題点に現場で指導しながら気づき、この度の講座を企画したとお話がありました。   

 その後は、現場でよく見られる設定の見落としや、視認性を高めて効率を上げるワークスペースのカスタマイズ、インターフェイスの調整、自作オートアクション作成のすすめ、使える機能の紹介、またハード面でも左手デバイスの使用例や動作を重くしないためにレイヤーをなるべく少なくする、タイムラインパレットを再生時は消すなど第一線のアニメーターならではのネットで検索しても出て来煩い、非常にニッチで貴重な情報と、それによる工夫が説明されました。   

   また、後半ではこの講座のために描かれたエフェクトのカットでタイムラインをどう活用するか、デジタルタイムシートの使用法の実演がなされました。その中で、自作タイムコードの作り方、またそのカットとデジタルタイムシートとを連動させ、表示されているセルとシート上の位置をシンクロして表示させる方法が紹介されました。文字で書くと難しそうですが、基本機能を使って誰でも出来る方法で、セル重ねが多く原画枚数の多いカットで間違いのないシートを書くのに大変役立ちそうな方法でした。  

その後、質疑応答と、ご参加の方のご提案によりお集まりのみなさまの使用機材などについての意見交換も行われました。積極的にご参加くださったみなさまに感謝申し上げます。    

 

技術的な話が長時間続き、受講者のみなさまはかなりお疲れになるかと思いましたが、最後までご清聴頂き誠にありがとうございました。   

 

初めての会場において、普段人前でお話しする経験の浅い現場のアニメーターによる解説で、途中聞き取り辛い部分もあったとのことで、ご不便をお掛けした点もあり誠に申し訳ございませんでした。それでもお集まりいただいたみなさまには最後まで熱心にご参加下さり、本当にありがとうございます。今回至らなかった点につきましては改善して参りますので、今後ともAniLecの活動をよろしくお願い申し上げます。 (文責:大石美絵)