2022年12月1日木曜日

「第1回 ふくだのりゆきの実践パース講座」アフターレポート

2022116日、阿佐ヶ谷地域区民センターにて「第1 ふくだのりゆきの実践パース講座」が開催されました。

気持ち良い秋晴れと好天に恵まれ、受講者も定員の9割近く集まり、大きなトラブルもなく定刻通り開講しました。


登壇した、講師のふくだのりゆき氏はまずパースの基本から説明。
「アイレベルや消失点の違い」といった基礎知識の確認を行います。


その後は、パースに基づいたキャラクターのパーツの描き方や空間の表し方など、アニメーションの制作現場で使う技法の解説をしていきます。



同じようなシルエットでも補助線の入れ方でパーツの向きや前後関係が変わる、パースを利用した「描き方のコツ」など、第一線で活躍するふくだ氏だからこその説得力のある技法の数々に受講者は興味深く頷いていました。


その後も、コンテからレイアウトを起こす際のアイレベルや消失点の読み取り方、高低差のある構図の描き方、アオリやフカン時の補助線の必要性、人物のサイズに合わせた建物の描き方など、専門的な解説が続きます。


ふくだ氏は、その都度すばやく絵を描いて見せながら解説していくのですが、それはパースを理解する上で重要な「どこから」「どういう考え方で」絵を描いていくのかを分かりやすくデモンストレーションしているようでした。



質疑応答では、受講者のほとんどがアニメーターであったため、現場で作業しているからこその質問が相継ぎました。

ふくだ氏は「パースは共通言語、自分が描きたいことを相手に伝えるための手段」「なぜ、このような絵を描いたのかを説明できる」と説きます。
そして、アニメ制作の現場においてコミュニケーションが重要であり、このパース講座や交流会を通して、そのコミュニケーションづくりのきっかけにしてもらいたい」と締めくくりました。



ふくだ氏の言葉通り、公演後の交流会ではあにれくメンバーへの質問や受講者同士の会話が盛り上がり、会場撤収のギリギリまでほとんどの受講者が残っていました。


おかげさまで大盛況のうちに閉講した「ふくだのりゆきの実践パース講座」。

受講してくださった皆さま、本当にありがとうございます。