ども、博多です。
いつまでも新人気分で仕事できないって話の続きです。
で、まあ、
それなりに作品数も増えてきて、演出家として10年以上のキャリアを積んでくると、当然のように後進もできてくるわけです。
その人たちからすると、私も一応先達ということになって、あれこれ相談されたり話を聞いてくれたりします。
思ってるかどうかは知りませんが、「すごいですね」だの「なるほど。勉強になります」だの気持ち良い言葉をかけてくれたりするわけです。
思ってるかどうかは知りませんが。
こうなってくると、いつまでも「駆け出しのペーペー気分」でやってられません。
相談されたらそれなりに経験を基にアドバイスしたり、自分の体験談などを話して仕事の参考にしてもらったり、「お手本」とならなければいけない。
これが私の性分だと、とにかく「後ろめたい」。
「お手本」になれるほどの技術はあるのか。
経験を積んだのか。
人間としてどうなんだ。
そもそも、お前にはできているのか。
今もし同じ状況になったらお前もそうなるんじゃないか。
という想いがグルグルぐるぐる渦巻くわけです。
と、
ここで一つの金言があります。
「心に棚を作れ!」(BY 島本和彦)
とりあえず、そういう想いは一旦棚に上げ、自分ができてるかどうかは別にして、指標を言葉で示すことはできます。
できてないことは言葉にしてはいけない、わけじゃない。
それによって、後進が救われるのであれば、いいじゃないか。
そんな風に割り切って、近年は話をすることにしています。
常に心の中でツッコミを入れながら。
「お前が言うな」
では、また。
博多