2021年9月4日土曜日

『絵コンテを切る‼︎』第10回

ども、博多です。

前回は、総尺を想定カット数で割って、1カットあたりの平均秒数を把握する、というところまで話しました。

その上で、今度はコンテ全体での配分を意識してみます。


まずはシナリオをシーン分けして、各シーンのボリュームを視覚化してみます。





シナリオの柱毎にシーン番号を振っていきます。

柱が少なく、1シーンが長くなりそうな場合は、ひと盛り上がりしたところで適宜シーン分けするのもいいでしょう。



シーン分けしたら、各シーンの想定カットを算出します。





この想定カット数は、かなりざっくりで構いません。

目分量で測って、「大体3/4くらいだから、9カットくらいかな」的な。


何度も言いますが「想定」カット数は、ただの「目安」です。


ただ、この「目安」があるのとないのとでは、効率が全然違います。

特に、コンテを切り始めたばかりの時は。


以前も書きましたが、30分のTVシリーズ1本分の絵コンテは、初心者には想像を絶する物量です。

描いても描いても終わる気がしません。

そんな時、自分が今、全体の作業のどのくらいこなしているのか、あとどのくらい残っているのかを把握することはとても重要です。

自分の作業ペースを可視化して、常に意識することでいつ頃アップ(完了)出来るのかが分かります。


いつ終わるか分からない作業をやることは苦痛です。

終わりが見えるからこそ、ラストスパートもかけられるのです。



さて、

シナリオにシーン番号を振って、想定カット数を書き込んだら、次の「準備」です。



では、また。




博多