ども、博多です。
前回は、総尺を想定カット数で割って、1カットあたりの平均秒数を把握する、というところまで話しました。
その上で、今度はコンテ全体での配分を意識してみます。
まずはシナリオをシーン分けして、各シーンのボリュームを視覚化してみます。
シナリオの柱毎にシーン番号を振っていきます。
柱が少なく、1シーンが長くなりそうな場合は、ひと盛り上がりしたところで適宜シーン分けするのもいいでしょう。
シーン分けしたら、各シーンの想定カットを算出します。
この想定カット数は、かなりざっくりで構いません。
目分量で測って、「大体3/4くらいだから、9カットくらいかな」的な。
何度も言いますが「想定」カット数は、ただの「目安」です。
ただ、この「目安」があるのとないのとでは、効率が全然違います。
特に、コンテを切り始めたばかりの時は。
以前も書きましたが、30分のTVシリーズ1本分の絵コンテは、初心者には想像を絶する物量です。
描いても描いても終わる気がしません。
そんな時、自分が今、全体の作業のどのくらいこなしているのか、あとどのくらい残っているのかを把握することはとても重要です。
自分の作業ペースを可視化して、常に意識することでいつ頃アップ(完了)出来るのかが分かります。
いつ終わるか分からない作業をやることは苦痛です。
終わりが見えるからこそ、ラストスパートもかけられるのです。
さて、
シナリオにシーン番号を振って、想定カット数を書き込んだら、次の「準備」です。
では、また。
博多