ども、博多です。
シナリオでシーン分けと想定カットの配分が出来たら、「香盤表(兼 進行表)」を作成していきます。
私がいつも使っている香盤表は、こんな感じです。
準備の段階でここまで書き込んでおいて、コンテの全体像を把握しておきます。
実際にやってみると分かりますが、この表を作成した段階で、実はもう、ほとんどコンテの完成形が見えています。
なぜなら、シナリオを読み込み、頭の中で映像が流れている状態で、各シーンのカット割りと長さが想定出来ているから。
後はそれを適切にコンテ用紙に描き出せば良いだけです。
コンテを切り始めたら、以下の部分に書き込んでいき、カット数、秒数の過不足を確かめつつ作業を進めていきます。
エクセルなどの表計算ソフトで、最初にテンプレートを作ってさえおけば、赤字の部分は勝手に埋めてくれるので、ラクチンです。
全体の進行状況を可視化し、常に確認しながら作業を進めていくことで、致命的な大直しや遅延を防ぐことができます。
以前も言ったように、「納期を守る」ことがコンテマンとしての強みになるので、スケジュール通りに上げるためにも、この香盤表作成は「必須」と私は考えます。
ちなみに、
この香盤表は【大師匠】芦田豊雄の直伝です。
最初にこれを教わっていたので、今まで一度も混乱することなく、絵コンテが切れています。
本当に本当に本当に、本っっ当〜〜〜に【大師匠】には感謝しかないです。
実際に、面と向かって、言葉にして、感謝を伝える事が出来なかったのが、今でも悔やまれます。
私のバカ‼︎
さて。
このように、コンテ用紙に向かうまでに周到に準備をしておくことが肝要です。
また、綿密に準備しておけば、大きなトラブルも回避しやすくなります(ないわけではない)。
仕事の大半は準備である、とはよく聞く言葉ですが、こと作業量の多い「絵コンテを切る」という仕事においては至言でしょう。
では、いよいよコンテ用紙に……
と言いたいところですが、もうひとつ、最後の準備があります。
こちらは準備というより、ほぼ実作業なのですが。
次回に続きます。
では、また。
博多