2021年6月9日水曜日

『大前説』の件 その3

ども、博多です。

1ヶ月で30分番組の絵コンテ1本を切る」話の続きです。

120枚の絵コンテを1ヶ月で書くには、14枚以上書かなくてはならない。

……のですが、あくまでも、それはシナリオ1本分を絵コンテにするとそのくらいになるよ、という結果論的な数字です。
実際に書いてみると、その1ヶ月の中で1枚も書かない日もあれば、1020枚書く日もあります。
作業インから1ヶ月間ずっと毎日同じ枚数書き続ける、などということはありません。

15枚書ければ1ヶ月で切れるわい」と早合点しないでください。
120枚オーバーの絵コンテもちょいちょいあります。
15枚でも間に合わない場合も出てきます。ケースバイケースです。

肝心なのは、常にスケジュールを意識して「日産で枚書けばアップに間に合う」という気持ちを持ち続けることです。
毎日、残り予定枚数を残り日数で割って、その日のノルマをクリアしていくことが大事なのです。

これが、「締め切りを守るコツ」です。
と、まあ、当たり前のことしか言ってないんですけどね……


で、
コツコツと締め切りを守り、それなりに使えるコンテを切り続けていれば、制作スタッフ、監督からの覚えがよくなっていって、「また、あの人に絵コンテを頼んでみよう」と思ってくれるようになります。
そうやって、仕事の途切れにくい絵コンテマンになれるというわけです。





さてと。
漠然としたお話はこのくらいにしましょうか。


次回から「アニメ業界で食っていける、実践的絵コンテ講座」をやりたいと思います。
私が普段、絵コンテを切る際に実践していることを「つまびらか」にします。

お楽しみに。

では、また。


博多