ども、博多です。
「1ヶ月で30分番組の絵コンテ1本を切る」のが大変って話です。
30分番組とは言いますが、実のところOP&ED、CMなどを除くと、本編尺は20分前後です。
秒数に直すと長いもので1280秒くらい、短いものだと1180秒とかです。
とはいえ、です。
1200秒の絵コンテとはどれほどの物量か。
近年の標準的な30分枠のTVアニメのカット数はおよそ300カット前後です。
アクション多めの作品やリアルなスポーツ物だと、350カットから400カットを超えるものもあるでしょう。
会話劇主体、長回しOKな作風だと250カットを切るものもあったりします。
ピンキリでカット数はだいぶ前後しますが、そのくらいのボリュームです。
ところで、
基本的にコンテ用紙のコマ数は5コマです。
単純に300カットを1コマずつ埋めていったとして60枚は必要になります。
でも、そんなコンテ、見たことありません。
カットの中には、動きがあったり、カメラワークがあったり、1コマに収まらない長ゼリフがあったりします。
全カットすべて行儀よく1コマで収まったりしないのです。
私の経験を基にざっくり平均すると、30分番組1本分の絵コンテに必要な用紙は120枚前後。
先ほど述べた通り、作品によってカット数や、カット内容による必要なコマ数の多少はあるので、多い時は150枚以上、少ない時は100枚行かないこともあったりします。
もちろん同じ内容であっても、人ぞれぞれ、書き方によっては枚数が増減します。
字が大きくて、少し長いセリフになると1コマに収まらないとか、シーン変えのカットは必ず別の紙に移るとか。(←これ、私)。
じゃあ、120枚としましょう。
120枚の絵コンテを1ヶ月で書くとなると、単純計算で毎日4枚書き続けないと終わりません。
日曜に休むことを考えると、4枚以上書かなければ終わりません。
あなたは書けますか?
……この話、続きます。
では、また。
博多
ちなみに調べてみたら、私が今まで切った中で1番多かったのは「183枚」でした。
366カット、1349秒……尺大幅オーバー(笑)。